Diether Recktenwald博士とBo Saxberg博士がシンクサイト社のサイエンティフィックアドバイザーに就任

AI駆動型の細胞形態ソーティング技術であるゴーストサイトメトリーの研究開発を行うシンクサイト株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:勝田 和一郎)は、本日、Diether Recktenwald博士とBo E. H. Saxberg博士が上級科学諮問委員(SAB)に就任したことをお知らせします。両氏の持つ、フローサイトメトリー(FCM)の市場、製品開発戦略、そして臨床応用に関する豊富な知見を活用し、当社SAB体制の強化を図ります。

Recktenwald博士は、FCM装置の開発において幅広いキャリアを有します。ザールラント大学で化学の学士号および修士号、ドイツのルール大学ボーフムで生物学の博士号を取得した後、博士研究員としてスタンフォード大学で細胞生物および生物物理研究に従事しました。その後、ベクトンディッキンソン・バイオサイエンシズ社において30年以上研究開発に従事し、FCMシステムの研究開発担当役員として、新規FCMシステムの開発や、試薬その他の消耗品に関する製品群の開発を主導しました。また、産業・環境バイオサイエンス部門のディレクターとして、新興市場向けのFCM検出法の開発を担当しました。最終的に、先端技術担当副社長として、新規FCM技術および関連製品の後期開発を指揮した経験を持ちます。

Saxberg博士は、製薬企業、アカデミア、公的研究機関において優れたキャリアを有します。ハイスループットFCMのパイオニアであるIntelliCyt社の創業時の投資家であり、後に取締役会議長を務めるなど、医薬品や診断薬、および関連技術の開発推進に貢献してきました。同氏は、ワシントン大学で数学および化学の優等学士号を取得し、その後英国ケンブリッジ大学で物理学の優等学士号/修士号、ハーバード大学で医学士(M.D.)、マサチューセッツ工科大学で物理学の博士号を取得しました。イーライ・リリー社では情報科学担当ディレクターとして、新技術と製薬業界の接点となるイノベーションプロジェクトを主導しました。また、ジョンソン・エンド・ジョンソンのアドバンスト・コミュニケーション部門における広報担当副社長や、デジタルヘルスケア分野の潜在性に着目して2000年に設立されたジョンソン・エンド・ジョンソンの子会社である、eJNJやLLCのアドバンスト・コミュニケーション兼新規事業開発部門の担当副社長として活躍した経験を持ちます。

■ 本リリースに関するコメント

Recktenwald博士

シンクサイトのビジョンを実現すべく、アドバイザリーボードのメンバーとして、優秀なチームと一緒に働くことを楽しみにしています。従来のFCM機能にAI駆動の細胞形態解析技術を組み合わせた当社の手法は、生命科学研究の分野で新たな可能性を提供するでしょう。

Saxberg博士

シンクサイト独自の細胞形態解析およびソーティング技術は、この業界における重要な進歩であることから、アドバイザリーボードに就任することを受諾しました。斬新な細胞イメージング技術と、特徴的な細胞集団をあぶり出すAI機能を組み合わせることで、細胞の表現型と疾患の関連について、全く新しい視点を提供できるでしょう。

最高事業責任者 Janette Phi

業界のエキスパートである両氏が、分野横断的な専門性を持つ当社のSABに参画することを光栄に思います。この参画により、次世代の細胞解析技術を世界に届ける、という当社のビジョンを更に推進することができるものと考えています。

■ シンクサイト株式会社

シンクサイトは、東京大学及び大阪大学で生まれた先端技術を元に、ライフサイエンス及び医療の発展と革新を目指すスタートアップ企業です。先端イメージング、機械学習、マイクロ流体等の異分野技術を組み合わせて、次世代型のイメージ認識型高速セルソーティング技術を開発しています。この基盤技術を用いることで、新しい再生・細胞医薬や医療検査診断、創薬を実現させ、革新的な治療や診断に貢献することを目指しています。2019年6月には、経済産業省よりJ-Startupの1社に認定されています。詳しくは、シンクサイトのウェブサイト(https://thinkcyte.com/)をご覧ください。

■ 会社概要

社 名  シンクサイト株式会社 ThinkCyte K.K.

所在地  東京都文京区本郷7-3-1

代表取締役 勝田 和一郎

設 立  2016年2月

URL https://thinkcyte.com/