国立がん研究センターと共同でシンクサイトが実施する循環腫瘍細胞分取に関する取り組みが AMED 事業に採択

シンクサイト株式会社が、国立研究開発法人国立がん研究センター等と共に提案した研究開発課題「遺伝子プロファイリング検査を目的とした Ghost Cytometry による循環腫瘍細胞の高精度分取法の研究開発」(研究開発代表者:高阪 真路、国立がん研究センター ユニット長)が、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)の令和 2 年度 「医療分野研究成果展開事業(先端計測分析技術・機器開発プログラム)」に採択されました。

血液等の体液を用いるリキッドバイオプシーは、低侵襲かつ経時的モニタリングが可能な次世代のがん病態解析法であり、その技術の早急な確立が望まれています。リキッドバイオプシーの一つである循環腫瘍細胞(Circulating Tumor Cells; CTC)解析技術については、乳がんや前立腺がんの術後再発予測・モニタリングにおける有用性は検証されたものの、いまだに細胞単離技術の精度に問題があります。

そこで、シンクサイトが開発した Ghost Cytometry 技術を用いて、高速かつ高精度に CTC を単離し、その単離した細胞を次世代シーケンサーで解析することによって、分子標的薬等の治療選択に関わるゲノム異常診断法を確立することを目指します。これにより、低侵襲なリキッドバイオプシーによるがん細胞の経時的な分子プロファイリングが可能となり、最適な治療方針の決定がなされることで患者予後の改善に繋がると同時に、創薬研究ならびに治療抵抗性に関わる研究開発が促進されることが期待されます。

シンクサイトは、本事業への採択により、先端技術の融合による新たな治療・診断のプラットフォームの開発と実用化をより一層加速させて参ります。

■ 本リリースの詳細に関しては以下の URL をご参照ください。
https://www.amed.go.jp/koubo/02/01/0201C_00077.html