AI駆動型の細胞形態ソーティング技術であるゴーストサイトメトリーの研究開発を行うシンクサイト株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:勝田 和一郎)は、本日、サンフランシスコ・ベイエリアに米国オフィスを新設し、Janette Phi氏が最高事業責任者(Chief Business Officer)として着任したことを発表しました。いずれも、同社の持続的なグローバル展開と成長における重要なマイルストーンとなります。前任の長堀 晃は、最高執行責任者(Chief Operating Officer)兼米国オフィス社長(President, ThinkCyte Inc.)に就任いたします。
カリフォルニア州サンカルロスの新拠点は、東京本社以外では初のオフィスとなり、バイオ・データサイエンス等の領域における研究者、および事業開発・営業人員で構成されるチームの拠点となる予定です。昨年発表したシスメックス社との資本業務提携や、合計29億円のシリーズB資金調達に続き、米国拠点の設置は、当社の技術を事業化する計画にあたって重要な一歩となります。当社の技術プラットフォームは、Science誌での発表内容が基になっており、特定の分子を対象とした標識がなくとも、細胞の形態情報に基づいて目的の細胞集団を分離することを可能にします。
Phi氏は、Becton Dickinson社でキャリアをスタートし、IntelliCytではCBO、Xcell BiosciencesではCOO、Applied CellsとONIではCCOを歴任するなど、ライフサイエンス領域において大企業やスタートアップ企業で30年以上のビジネス経験を有しています。また、カリフォルニア大学バークレー校で細胞生物学の学士号を、サンタクララ大学でマーケティングおよびファイナンス分野での経営学修士号(MBA)を取得しています。
■ 本リリースに関するコメント
代表取締役 勝田 和一郎
サンフランシスコ・ベイエリアは、数々の新しいライフサイエンス技術を市場に送り出してきた歴史があり、今後当社の事業開発・営業活動を推進し、技術革新を目指すパートナーを開拓していくために最適な場所だと考えています。またIntellicyt社を始めとする、様々な革新的なライフサイエンス企業において、研究から事業化までを導いてきた実績があり、豊富な業界経験を持つPhi氏を迎えることで、今後北米を始めとする海外市場においても更に事業化を加速する計画です。
最高事業責任者 Janette Phi
これまで多くの新しい技術の研究や事業化に関わってきましたが、当社のアプローチはまさに革新的だと感じています。独自の技術を持ち、バイオロジーにおいて全く新しい視点を提供する、という理念を掲げる企業への参画を嬉しく思います。本技術は、様々なバイオ関連企業において、疾患の診断や治療薬の研究開発に関連する新たな成果を生み出すことに繋がると考えています。
■ シンクサイト株式会社
シンクサイトは、東京大学及び大阪大学で生まれた先端技術を元に、ライフサイエンス及び医療の発展と革新を目指すスタートアップ企業です。先端イメージング、機械学習、マイクロ流体等の異分野技術を組み合わせて、次世代型のイメージ認識型高速セルソーティング技術を開発しています。この基盤技術を用いることで、新しい再生・細胞医薬や医療検査診断、創薬を実現させ、革新的な治療や診断に貢献することを目指しています。2019年6月には、経済産業省よりJ-Startupの1社に認定されています。詳しくは、シンクサイトのウェブサイト(https://thinkcyte.com/)をご覧ください。
■ 会社概要
社 名 シンクサイト株式会社 ThinkCyte K.K.
所在地 東京都文京区本郷7-3-1
代表取締役 勝田 和一郎
設 立 2016年2月
URL https://thinkcyte.com/